もうすぐ新年度を迎えますが、医師の皆さまは準備万端でしょうか?

新年度の始まりは、自然と気が引き締まり、いつもよりちょっと頑張りすぎてしまいがちなシーズンです。

医師という仕事柄、「多少の無理は当たり前」という感覚になりがちだと思いますが、自分でも気づかないうちに心身が疲弊していた… そんな経験はありませんか。

今回は、無理しがちな春をうまく乗り切るためのちょっとしたヒントをご紹介いたします。自分の状態をチェックして、セルフマネジメントを心がけるようにしてみてください!

新年度、ちょっと無理しがち問題

4月になり新年度を迎えると、医師の皆さまにも様々な変化が訪れることが多いでしょう。

人事異動による新体制
昇進や新しいチーム編成による新人・後輩指導
転職による環境の変化
研修医として医師の第一歩スタート
子どもの進学など家庭における変化 など


役割が変化し、 「診療 + マネジメント」 による責任や業務量の増加で心理的負荷を感じたり、新しい環境に慣れるために頑張りすぎてしまったり…

医師は責任感が強い人が多いので、弱音も吐かずとにかく頑張ってしまう傾向にあると思います。

また、忙しさが常態化していて、 「無理をするのは当たり前」 「自分が踏ん張れば何とかなる」 と思いがちではないでしょうか。

「まだいける」 と思っていたら、気づいたときには疲れ切ってしまっていた… そんなことになりかねません。

医師は “燃え尽き症候群” になりやすいともいわれますし、なかなか弱音を吐きにくい環境に置かれているという状況もあるでしょう。

特に新年度の始まりは、負荷が一気に高まって、心身が疲弊しやすい時期です。そんな時期だからこそ、意識的にセルフマネジメントすることが大切です。

そのサイン、見逃していませんか?

日々、目の前の患者たちのことを診ている医師は、ついつい自分のことに無頓着になってしまいがちです。

心身からはSOSのサインが出ているかもしれませんので、見逃さないように自分の状態をチェックする習慣をつけるようにしましょう。


不調サインチェック

✅ やる気、興味・関心が湧かない
✅ 些細なことでイライラする
✅ 患者に対して冷たくなっている、共感が薄れている
✅ 診療に集中できない
✅ 小さなミスが続いてしまう
✅ 勉強会やカンファレンスが面倒に感じる
✅ 職場に行きたくない、遅刻してしまう
✅ 休んでいるのに疲れがとれない
✅ 睡眠の変化(なかなか寝つけない、起きられないなど)
✅ 食欲の変化(食欲不振 or 過食)
✅ 衝動買い、過度の飲酒などに走ってしまう
✅ 人と会ったり話したりするのが億劫に感じる
✅ 虚無感やネガティブな感情に襲われる
・・・など

上記はチェック項目の一例です。不調のサインは人それぞれ違うと思いますが、感情が麻痺していたり、体の不調が現れ始めていたら要注意です。

悪循環に陥る前に、できるだけ早めに状態を立て直すよう心がけましょう。

無理せず乗り切るコツ

では、実際にどんなことを心がけていけばよいのでしょう?

無理しがちな春をうまく乗り切るための “頑張りすぎない” ちょっとしたコツをご提案いたしますので、よろしければ取り入れてみてください!


スケジュールの “余白” を確保する

4月は何かと予定が埋まりがちだと思いますが、多忙な中でも、意識的に “予定を何も入れない日” を確保しておきましょう。

疲弊しやすいこの時期は、非常勤のアルバイトを少し減らしてみたり、当直の翌日は予定を詰め込まないようにしたりと、たとえ月に1~2日でもスケジュールに余白をつくると心身を休められますし、気持ちに余裕もできるでしょう。


“ Not To Do リスト ” をつくる

「 To Do リスト(やることリスト)」 ではなく、「 Not To Do リスト(やらないことリスト)」 をつくってみるのもオススメです。

日常を振り返ってみて、自分の大切な時間やエネルギーを消耗するようなことを思い切ってやめてみませんか?

SNS や YouTube などをダラダラ見ない
ベッドでスマホを触らない
気が進まない誘いには無理して参加しない
必要以上に無理して人に合わせすぎない
休憩や食事を疎かにしない
家に帰ってからも仕事をしない
いつも “完璧な医師” を目指しすぎない など


何もかも自分で背負わない

新人や後輩の育成は、責任があり重要な仕事の一つですが、自分ひとりで背負い込みすぎないように注意が必要です。

医療はチーム戦ですから、役割分担や、状況・情報の共有ができるような仕組み化ができているか、日頃からチェックしておくとよいでしょう。

新人医師の皆さまも、自分ひとりで判断したり抱え込まずに、周囲に相談することの重要性も理解しておきましょう。


相談相手を決めておく

医師は責任感が強く、弱音を吐かずに頑張る人が多い職業ですが、いざ悩んだときや疲れてしまったときには誰かに相談したり話を聞いてもらうことも必要です。

先輩医師でも同期医師でも、家族や友人でもいいので、 「この人に相談しよう」 と決めておくだけでも安心感を持つことができますから、いざというときに相談できる人間関係を日頃から構築しておくことも心がけておきましょう。


“医師以外の自分” を持っておく

診療やマネジメントに自己研鑽… と常に医師として忙しい日々かと思いますが、それだけではない自分を持っておくと、気持ちの切り替えができ、仕事で燃え尽きてしまうことも防げるでしょう。

趣味でも運動でも何でもいいと思います。医師であることを忘れて楽しんだり没頭できるようなことをして気分転換できれば、ストレスも解消されて仕事にも意欲的に取り組むことができるようになるでしょう。

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定期的にセルフチェックする

新年度の始めは、気づかないうちに疲弊しやすい時期です。意識的に自分の状態をチェックすることを習慣化しておきましょう。

週に1回、週明けの月曜日など、定期的にセルフチェックする日を決めておくといいでしょう。常に意識しておかないと、疲弊している自分を見逃してしまうかもしれません。

まとめ

新年度のスタートは、気持ちも新たに張り切る時期ですが、頑張りすぎて疲弊しやすい時期でもあります。

責任感の強い医師の皆さまにとって 「無理せず」 というのは難しいことかもしれませんが、自分が潰れてしまっては意味がありません。

頑張りすぎてしまう時期だからこそ、セルフマネジメントを意識して、この春を乗り切っていきましょう。